『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』 著者は栗原類さん
モデル・タレント・役者として活躍中の栗原類さんによる著書。
アメリカで生活されていた頃に(小学校低学年)ADDと認定され、発達障害による困難やそれにどのように対処してきたか、
当事者のこれまでのさまざまな経験や、母親と主治医など周囲のサポートについて書かれています。
母である泉さんのインタビューでは、具体的に類さんとどのように接し、何を大事に子育てをされてきたかについて解説されています。
特に、「子どもと親は別の個性を持った人間だと理解する」という意見では、当たり前のことのようですが、親がつい忘れてしまいがちなことではないかと感じました。
また、「過保護な親と思われても子どもの幸せを優先する」という考え方には、周囲から理解されにくいことが多い中で、子育てをしている親たちの励みになる
のではないかと思います。
類さんの主治医の先生のインタビューも掲載されています。早期の診断とケアの重要性が強調されています。そして発達障害を抱える人に周囲の理解は欠かせないと。
おまけ(?)として、類さんの友達であるお笑い芸人で作家の又吉直樹さんを迎えての対談も紹介されています。
発達障害をもつ人だけではなく、定型発達の人も輝ける場所を見つけられるために参考になりそうな一冊です。
2017年3月29日