発達凸凹と感覚のもんだい

発達凸凹のある人は、身体感覚が独特です。定型発達の人とは違った感じ方があったり、逆に一般的には感じとれることに、気づかないでいることもあるようです。

そこで、感覚に関する「あるある」を聞いてみました。

ー 寒さー暑さの基準が・・・

朝、寒くて学校に上着を着ていき、教室のストーブの近くにいて、暑いだろうに脱がずにそのまま着てる。

真冬の夜なのに、「全然寒くない。暑い!」って。

そうそう、冬でも半袖で平気だよね。

本人は気づいてなくても、風邪ひいちゃうよね。

逆に、暑さに気づかなくて、水分も取らなかったりで、熱中症になったり。

「気をつけなさい。」って言っても、すぐ忘れちゃうし、かと言って付きっきりで、いるわけにもいかないしね。

ー 感覚が鈍い

何度も同じ所をぶつけてても、痛がらないんだけど。

痛みを感じにくいのかな。

そういう子のなかには、お友達を叩いてしまう子もいるみたいね。

悪気はないんだけど、相手が痛がってるの分からないのかもね。

暴力的だって、勘違いされてしまうわ。

人にぶつかっても、気がついてないときも、よくあるみたい。

距離感がとれていないんだよね。

だいたい、近すぎて避けられてしまうようだわ。

それに本人が気づいてないから、さらに、どんどん近づいて余計に嫌がられちゃうよね。

自分のボディサイズを把握できてないんだろうね。

感覚が鈍いからか、体を何かに密着させていないと、フワフワした感じで不安みたいよ。

それで、確認したいからジャンプしたり、抱っこしてほしがるのかな。

刺激を求めて動き回るのも、もしかしたら、それでなのかな。

ー 敏感すぎる

知り合いで聴覚が過敏で、消音機能の付いたヘッドフォンしてる子いるよ。

うちは、座れる椅子と座れない椅子があって大変。

そうよね。素材とか硬さとか。不潔だって思ってて嫌がる事もあるだろうし。これは、こだわりかな。

音に過敏で、高音が特に苦手。チャイムの音が嫌で耳をふさいでいたわ。あと、赤ちゃんの泣き声や、甲高い声が苦手。

大人でも甲高い声の人が話すと耳ふさいじゃったりして、相手を不愉快にさせるかもね。

幼稚園では粘土を触るの嫌だったみたい。

みんなが粘土で遊んでるのに、「何で同じようにしないの?」って怒られそう。

みんな同じ感覚じゃないかもって、理解してほしいね。

感覚に関するもんだいは、さまざまで、敏感だったり鈍感だったりするようです。本人にとっては当たり前のことであっても、痛さに気付かなかったり、暑さ寒さを感じにくかったりするのは心配ですね。また、それに関連して人と接するときに距離感がつかめなかったり、悪気はないけれど、不愉快にさせてしまうと本人もつらいですね。幼い時には大人が気づいてあげたいです。また少し大きくなったら、距離感や対人マナーに関わる部分は、叱らずに教えてあげたり、周囲に理解してもらえるよう伝えることができたらいいですね。でも、ほんとうは感じ方が色々あっていいのかもしれません。

2017年1月24日


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